グンジキナミ 様
【選考理由】
写真家・デザイナーとして「班女」(みやざき演劇若手の会)など若手演劇人の公演フライヤー作成に携わり、またライターとして「火球」「新富のようよう」(いずれも宮崎県立劇場主催公演)のプログラム作成に携わるなど、宮崎の演劇を側面から支えています。これからの活躍に期待して、この賞を贈ります。
ユニット「あんてな」 様
【選考理由】
『みやざき岡田心平演劇賞』の第1回の個人団体賞が、ユニット「あんてな」の本田泉さんでした。
第10回を記念し特別賞を、ユニット「あんてな」の皆様に贈ります。
本田誠人さんと二人三脚で続けてきたユニットを、2021年に、より強固な劇団としてリスタート。劇団員・所属タレントのほか、多くの宮崎の演劇人を巻き込んで、舞台活動、学校公演、イベント出演、テレビ・映画出演など、プロデュースやマネージメントを手掛け、圧倒的な存在感を示しています。
令和2年は、新型コロナ感染拡大により、活動自粛の状況にあった為、個人団体部門は審査しないものとしました。
坂口 浩平 様
― 劇団 一時企画 ―
【選考理由】
ご自身の演劇活動の傍ら、照明スタッフとして数多くの劇団の公演を支えてこられました。現在、宮崎の若手の演劇人がたくさんの公演を行っていますが、この人のサポートがあってのこと…と言っても過言ではない。
満木 夢奈 様
【選考理由】
小さな助産院を舞台に、そこで働く調理師を主人公にした作品ですいのち、たべのも、日々の暮らし…産む、生きる、死ぬ、すぐそこにあることを考えさせられる作品です。ト書きのあちこちに登場するたべものの表現が秀逸です。
進藤 綾乃 様
― 劇団「伝劇」、ユニットろむ ―
【選考理由】
今時の若者にしては珍しいその図々しさで、自身の劇団だけでなく、宮崎でつくられる様々な作品の創作現場に首をつっこみ、のみならず、そのそれぞれで大事な役割を担い、まさに現場で体を張って演劇を覚える武者修行を続けてこられました。
濱田 明良 様
― チックタックパーク ―【選考理由】
いつの時代も変わらぬ親子の姿を、中学生の視点を借りつつ、巧みな趣向で描き、ユーモアと優れた構造を持った戯曲作品として高い完成度を得ていました。
伊達 忍 様
― ODUCOMPANYの代表、
劇団BLACK TACOSの首領(代表) ―
【選考理由】
ODU COMPANYの映像作品に、宮崎の舞台俳優を多く起用し、俳優たちにとっての「演じる」ことのフィールドを広げていただきました。また昨年度は、三人兄弟「地面と床」において、舞台作品における映像の可能性も広げていただきました。さらにBLACK TACOSとして舞台作品の創作にも直接関わるなど、映像と舞台の境界線を越え、宮崎に新しい表現の種を蒔いてくださいました。
後藤 慎太郎 様
【選考理由】
現代の世界情勢などをユーモアをもって戯画化し、一方で恋人同士や親子の葛藤など、わたしたちの等身大の人生を丁寧に描き、笑いながらも、深く考えさせる、しっかりとした構造を持った作品となっていました。
伊藤 海 様
― FLAG/歩く窓 ―
【選考理由】
昨年度、FLAG公演「喝采」において、宮崎の演劇の源流にもつながる中村地平を題材に、高校生を含む若い俳優たちと、質の高い作品づくりをされました。それは宮崎の演劇の歴史と未来をつなぐ意義深い仕事だったのではないかと思います。一方で学校ワークショップや、プロデュース公演にも参加され、また劇作家・演出家としても、田原工業高校作品で全国レベルの高い評価を得るなど、著しい活躍をされました。
田原 遥海 様
― 田原工業高校 ―
【選考理由】
田原工業高校作品で、北九州や京都でも上演を行い、高い評価を得るとともに、それぞれの土地の演劇人たちとの交流を深めました。また、3月に北九州芸術劇場で行われた「劇トツ×20分」においては、審査員評価で最高点を得るなど、宮崎から質の高い作品を全国に発信し続けました。
鵜濱 咲紀 様
―ZANNEN座-
【選考理由】
四季のうつろいや自然の風景を背景に、誰かが誰かのことを想うという人間の普遍的な愛おしさを丁寧にすくいとり、豊かな詩情にあふれていました。
大迫 旭洋 様
― 不思議少年(熊本) ―
【選考理由】
活動拠点を熊本に置きながらも宮崎の演劇人に新しい風を送り、全国レベルの実力ながら宮崎でも作品づくりにも関わっているところが賞賛に値すると考えました。
片山 敦郎 様
― 富む平原 ―
【選考理由】
北九州から役者を呼ぶ、北九州の公演にオーディションを受け出演するなど、人と人をつなぐ役割を担った事が賞賛に値すると考えました。
吉丸 裕美 様
― tick tack park ―
【選考理由】
県内の舞台に多く出演、8月に上演された宮崎県演劇協会創立25周年記念企画「波の上の青い島」での熱演が印象的でした。
今年3月には劇団を立ち上げ、「2人の役者・5人の演出家」という新たな試みに挑戦したため。
濱砂 崇浩 様
― 劇団こふく劇場所属 ―
【選考理由】
俳優、演出家、文化会館職員として、こどもたちから若者、お年寄り、障害者など、多様な地域の人々と地道に関わりながら、演劇が、ひとりひとりに根付く場をつくり、また整えてきた。
「野本食堂」 かしのとも子 様
― 演劇創作ユニット「箱庭」 ―
【選考理由】
食堂という限られた空間を舞台にしながらも、魅力的な人物たちの過去や現在を描きながら、空間的にも時間的にも広がりのある作品となっており、本戯曲賞にふさわしいと思われたため。
本田 泉 様
― ユニット「あんてな」代表 ―
【選考理由】
演劇の制作者として数々の公演を成功させ、県内外の演劇人や、さまざまな分野の人の出会いをプロデュースした事を評価しました。
下水流 いつみ 様
― 演劇創作ユニット 箱庭 代表 ―
【選考理由】役者として数々の公演に出演する傍ら、戯曲や演出の分野にも進出。創作団体を率いるなど積極性を評価、将来性が期待できるため。